数あるスポーツ漫画の中でも、最も人気のあるテーマといえば「野球」です。日本には数多くの野球漫画が存在し、日本の野球好きを熱狂させてきました。
しかし、日本には野球漫画が多すぎるために「はじめにどの野球漫画を読めばいいのか分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、野球漫画のおすすめ人気作品を31タイトルに絞って、初めて野球漫画を読む方でも、選びやすいように紹介していきます。
誰もが認める定番の名作から、女子野球をテーマにしたちょっと変わった漫画まで、あなたがグッとくる野球漫画をぜひ見つけてみてください。
誰もが知ってる!? 定番野球漫画2選

まずは、誰もが知っている定番野球漫画を2作品チェックしておきましょう。ここで紹介する2タイトルは、野球好きも野球初心者の方も、楽しく読める野球漫画の名作です。
ドカベン

著者 | 水島新司 |
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出版社 | 秋田書店 |
巻数 | 全48巻 |
連載雑誌 | 週刊少年チャンピオン 1972年18号~1981年16号 |
配信サイト |
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『ドカベン』は、神奈川県の明訓高校野球部に所属する主人公の「ドカベン」こと山田太郎と、その仲間たちがライバルたちと熱い試合を繰り広げる高校野球漫画です。
配球の読みなどを描くリアルを追求する野球漫画なので、野球好きにはたまらない試合が多く展開されています。また、スポコンだけではないキャラクターそれぞれのドラマが描かれている点も魅力です。
タッチ

著者 | あだち充 |
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出版社 | 小学館 |
巻数 | 全26巻 |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー 1981年8月~1986年11月 |
配信サイト |
『タッチ』は、双子の兄弟である上杉達也と上杉和也、そして幼なじみの浅倉南の3人を中心に物語が展開する高校野球をテーマにした漫画です。
昔から仲の良かった3人は、高校で「明青学園高等部」に進み、和也は野球部へ、達也はボクシング部へ入部します。しかし、不慮の事故で弟の和也は天国へ旅立ってしまい、その事故をきっかけに兄の達也が野球部へ入部し、和也の代わりに甲子園を目指していくストーリーです。
野球の話だけではなく、浅倉南と兄弟の三角関係や、和也の悲しい事故から達也が成長していく姿なども描かれています。
高校野球・甲子園が舞台の野球漫画16選

「甲子園」は、日本人にとってまさに青春の舞台です。野球漫画でも、甲子園や高校野球をテーマにした作品は多くあります。
あなたの心を打つ高校野球の青春野球漫画15作品をチェックしておきましょう。
ダイヤのA

著者 | 寺嶋裕二 |
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出版社 | 講談社 |
巻数 | 第1部:全47巻/第2部:既刊24巻(2020年12月現在) |
連載雑誌 | 週刊少年マガジン 第1部:2006年第24号~2015年第7号 第2部:2015年第38号~ |
配信サイト |
高校野球をテーマにした王道のスポコン野球漫画が『ダイヤのA』です。本作品の主人公で天才投手である沢村栄純が、チームメイトたちと甲子園を目指して活躍していく姿が描かれています。
少年誌らしい友情・努力・勝利の要素がすべて入った名作で、現在は第2部を連載中です。キャラクターが困難に立ち向かいながら成長していくストーリーは、野球のルールが分からなくても楽しめる作品に仕上がっています。
H2

著者 | あだち充 |
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出版社 | 小学館 |
巻数 | 全34巻 |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー 1992年32号~1999年50号 |
配信サイト |
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『H2』の主人公は、親友でもありライバルでもある高校野球部員の国見比呂と橘英雄の2人です。また、雨宮ひかりと古賀春華の2人が、ヒロインとして物語に関わっていきます。
『H2』は、それぞれ肘と腰に問題があると診断された主人公の2人が1度野球を諦めようとしますが、あることがきっかけで再び野球に挑戦し、甲子園出場を目指すようになるストーリーです。
『タッチ』が代表作のあだち充らしい作品で、高校野球のスポーツ要素も取り入れながら、4人の恋愛関係も楽しめるストーリー展開になっています。
ラストイニング

著者 | 神尾龍 |
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出版社 | 小学館 |
巻数 | 全44巻 |
連載雑誌 | ビッグコミックスピリッツ 2004年1月~2014年4月 |
配信サイト |
舞台は高校野球ですが、主人公を監督にしている野球漫画が『ラストイニング』です。監督にフォーカスすることで、試合だけではない高校野球の裏側やリアルも知ることができます。
主人公の鳩ヶ谷圭輔は、会社に勤めるごく一般的なサラリーマンでしたが、かつてキャプテンを務めていた母校の野球部から、監督のオファーを受けます。
元キャプテンの才覚により、弱小チームの母校「彩珠学院高校野球部」を引っ張っていく鳩ヶ谷の熱いリーダーシップや、チームメンバーの成長が楽しめる作品です。
逆境ナイン

著者 | 島本和彦 |
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出版社 | 小学館 |
巻数 | 全6巻 |
連載雑誌 | 月刊少年キャプテン 1989年~1991年 |
配信サイト |
『逆境ナイン』は、スポコンにギャグ要素を織り交ぜた野球漫画です。「全力学園野球部」に所属する主人公の不屈闘志と、その仲間たちに次々と襲いかかる「逆境」をテーマに、その逆境を乗り越える彼らの勇姿が描かれています。
野球漫画でありがちなスポコン漫画のパロディ作品として描かれていて、強すぎる試合相手や主人公の必殺技などが、コミカルに表現されています。登場人物がしばしば放つ名言も『逆境ナイン』の魅力で、人生訓として『逆境ナイン』のセリフが使えると話題を集めました。
おおきく振りかぶって

著者 | ひぐちアサ |
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出版社 | 講談社 |
巻数 | 既刊33巻(2020年12月現在) |
連載雑誌 | 月刊アフタヌーン 2003年11月号~ |
配信サイト |
『おおきく振りかぶって』は、主人公が弱気で卑屈な性格、さらにスポコン要素がほとんどないというこれまでの野球漫画とは全く違った切り口で話題を集めた野球漫画です。
主人公の三橋簾は、中学時代でいじめられた過去があり、新しく入った西浦高校では、弱気で卑屈な性格となっていました。そんな簾が、西浦高校野球部で阿部隆也とバッテリーを組み、仲間に期待されながら甲子園を目指していくストーリーになっています。
現在も連載中で、アニメ化もされている大人気の野球漫画です。
錻力のアーチスト

著者 | 細川雅巳 |
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出版社 | 秋田書店 |
巻数 | 全14巻 |
連載雑誌 | 週刊少年チャンピオン 2013年41号~2016年27号 |
配信サイト |
ピッチャーではなく、バッターとしての魅力を描いた作品が『錻力のアーチスト』です。
本作品の主人公は、甲子園出場を目指す天才スラッガーの清作雄です。4番バッターとして、汗と砂と泥にまみれ、フルスイングで夢を叶えていくストーリーが描かれています。
神奈川県大会から県大会ベスト8、そして準々決勝など、1試合ごとに個性の強いキャラクターが登場し、ドラマチックな試合が展開されていきます。
大甲子園
著者 | 水島新司 |
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出版社 | 秋田書店 |
巻数 | 全26巻 |
連載雑誌 | 週刊少年チャンピオン 1983年13号~1987年35号 |
配信サイト |
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『大甲子園』は、野球漫画の金字塔になった『ドカベン』の続編として出された作品です。『大甲子園』では、『ドカベン』の主人公・山田太郎の高校3年の夏を描いています。
本作品の著者である水島新司は、『ドカベン』以外にも『一球さん』や『球道くん』など、さまざまな野球漫画を連載しており、それらの漫画の登場人物が1つの漫画に一同に介して出てくる夢のような作品になっています。
強豪が集まる甲子園で、山田太郎率いる「明訓高校野球部」が活躍していくストーリーです。
ナイン

著者 | あだち充 |
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出版社 | 小学館 |
巻数 | 全5巻 |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー 1978年~1980年 |
配信サイト |
野球漫画としては珍しい「センターを守る俊足1番バッター」を主人公にした作品が『ナイン』です。
本作品の主人公・新見克也とその友達である唐沢進は、もともと陸上部と柔道部でしたが、ある日出会った女の子がきっかけで野球部に入部することになります。そこに中学野球の全国優勝投手である倉橋永二が加わり、弱小チームである「青秀高校野球部」の快進撃が始まります。
素直になれない思春期特有の人間ドラマと、野球漫画の爽やかさの両方が楽しめる作品です。
MIX

著者 | あだち充 |
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出版社 | 小学館 |
巻数 | 既刊16巻(2020年12月現在) |
連載雑誌 | ゲッサン 2012年6月~ |
配信サイト |
名作野球漫画である『タッチ』から、30年後の明青学園を舞台にした野球漫画が『MIX』です。
『タッチ』の時代には全国に名を轟かせていた「明青学園野球部」ですが、30年の月日が過ぎ、今では弱小野球チームとして笑われる存在になっていました。
その明青学園野球部に、主人公である立花投馬と走一郎の2人が入部します。投馬と走一郎は、かつての「明青学園野球部」の栄光を取り戻すため、甲子園を目指すことになるのでした。
中等部編から始まった本作品は、2020年現在も連載中で、現在は高等部2年目編として、主人公の2人の努力や、ヒロインである立花音美との恋愛が描かれています。
WILD PITCH!!!

著者 | 中原裕 |
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出版社 | 小学館 |
巻数 | 全16巻 |
連載雑誌 | ビッグコミックスピリッツ 2016年4・5号併号~2019年52号 |
配信サイト |
本作品の主人公は、高校3年の俺様キャラ・城戸拓馬です。城戸は、身体は大きくないものの、左打者を幻惑する大きなカーブと抜群のマウンド度胸があるエースとして、全国でも有名な選手として活躍しています。
多くの高校野球漫画は甲子園を目指すストーリーがメインですが、『WILD PITCH!!!』では、日本プロ野球リーグのドラフト会議やスカウトのシーンが描かれていて、他の野球漫画とは違った面白さを楽しめます。
甲子園出場だけではなく、プロ野球入団を目指して白球を追う登場人物たちの奮闘は必見です。
ROOKIES

著者 | 森田まさのり |
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出版社 | 集英社 |
巻数 | 全24巻 |
連載雑誌 | 週刊少年ジャンプ 1998年10号~2003年39号 |
配信サイト |
トラブルばかりの高校生が、熱血教師との交流を通して成長していく姿を描いた野球漫画が『ROOKIES』です。
二子玉川学園に赴任してきた本作品の主人公・川藤幸一は、部活動で野球部の顧問を務めることになります。しかし、二子玉川学の野球部は問題児ばかりで、活動停止にまで追い込まれるほどのトラブルが続いていました
川藤幸一は、そんな問題児ばかりの野球部員と真剣に向き合い、チームメンバーの情熱に火を灯す努力を始めます。川藤の行動で、問題ばかりだった野球部員たちも、次第に心を開きはじめ、意識を変えるようになっていくのでした。
さまざまな試練や逆境に見舞われながらも、顧問と部員が一致団結して甲子園を目指していくストーリーです。
バトルスタディーズ

著者 | なきぼくろ |
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出版社 | 講談社 |
巻数 | 既刊25巻(2020年12月現在) |
連載雑誌 | モーニング 2015年6号~ |
配信サイト |
野球の名門高校として知られる「PL学園」をモデルとした「DL学園」を舞台に、高校球児の青春を描いた漫画が『バトルスタディーズ』です。
作者のなきぼくろがPL学園野球部の出身ということもあり、彼の体験から生み出される『バトルスタディーズ』の物語は、名門校での高校球児たちの生活がリアルに描かれています。
試合や練習だけではなく、寮生活にも焦点を当てた本作品は、名門校である野球部の過酷さを知りたい人におすすめです。
砂の栄冠

著者 | 三田紀房 |
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出版社 | 講談社 |
巻数 | 全25巻 |
連載雑誌 | 週刊ヤングマガジン 2010年30号~2015年37・38号併号 |
配信サイト |
高校野球を舞台にした漫画は、「青春」や「恋愛」が定番の要素ですが、『砂の栄冠』では、高校野球で発生するお金や、「いかに好かれて勝つか」をテーマにしています。
本作品の主人公は、埼玉県立樫野高校野球部のキャプテンとして活動している七嶋裕之です。七嶋はある日を境に、「高校野球は興行であり、観客の心をつかんだチームが勝つ」という考えで甲子園を目指すようになります。そこから七嶋は練習だけではなく、いかに観客の心をつかみ、試合を有利に進めていくかを考えてチームをまとめていくようになるのでした。
本作品では友情や努力といった描写よりも、真面目なふりをして観客の心を掴んだり、監督のイヤなところに文句を言ったりする高校野球の闇の部分が描かれています。
やったろうじゃん!!

著者 | 原秀則 |
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出版社 | 小学館 |
巻数 | 全19巻 |
連載雑誌 | ビッグコミックスピリッツ 1991年~1996年 |
配信サイト |
監督とチームが一丸となって、甲子園という目標に向かって成長していく姿を描いた作品が『やったろうじゃん!!』です。
本作品は、県ベスト8入りを果たしたものの、甲子園までの道のりは遠い「朝霧高校野球部」を舞台にしています。甲子園出場のために決定的になにかが足りない朝霧高校野球部に、ある日、謎の新監督・喜多条が現れます。
喜多条は、朝霧高校野球部を甲子園へ連れていくためにチームメンバーを強烈にしごき始めますが、野球部員たちも甲子園出場のために喜多条のしごきに耐えるのでした。
朝霧高校野球部の甲子園初出場から、甲子園優勝までのストーリーが楽しめる作品です。
最強!都立あおい坂高校野球部

著者 | 田中モトユキ |
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出版社 | 小学館 |
巻数 | 全26巻 |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー 2005年6号~2010年20号 |
配信サイト |
本作品の主人公は、野球の才能がありながらも従姉である菅原鈴緒が監督を務める弱小高校の「都立あおい坂高校」に入学した北大路輝太郎です。
仲間を連れて都立あおい坂高校の野球部に入部した輝太郎は、従姉の菅原を甲子園へ連れていくことを目標に、チームメイトとたゆまぬ努力を続けます。甲子園予選から決勝戦までの試合をドラマチックに魅せる展開は、まさに青春野球漫画そのものです。
ライバル校である「東王学院」との試合も必見です。
プロ野球・社会人野球・大学野球が舞台の野球漫画4選

次は、プロ野球や社会人野球、大学野球が舞台の野球漫画を紹介していきます。
プロ野球を舞台にしているからこそ描けるリアルなお金の話や、スケールの大きい話など、高校野球とは違った面白さのある漫画をチェックしていきましょう。
グラゼニ

著者 | 森高夕次 |
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出版社 | 講談社 |
巻数 | 全17巻 |
連載雑誌 | 週刊モーニング 2011年第2・3号併号~2014年第39号 |
配信サイト |
プロ野球をテーマに、お金に焦点をあててストーリーを展開していく野球漫画が『グラゼニ』です
主人公は左の中継ぎ選手である凡多夏之助で、プロ8年目で年棒1800万円を稼ぐ選手として活躍しています。プロ野球界では決して一流とはいえない凡多は、このままでは引退後に苦しい生活に陥ってしまうと考え、年棒アップを目指して野球にフルコミットしていきます。
その瞬間の成果に伴い年棒が上下する凡多の野球人生を見ながら、野球界のお金事情を知れる作品です。
REGGIE

原作/作画 | ロバート・ホワイティング/ヒラマツミノル |
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出版社 | 講談社 |
巻数 | 全12巻 |
連載雑誌 | モーニング |
配信サイト |
日本のプロ野球界で活躍する外国人選手を主人公にした作品が『REGGIE』です。
本作品の主人公は、MLBの名門チーム「リッチモンドフラッグス」で4番打者として活躍していたレジー・フォスターです。レジーは、膝の故障によりMLBを去ることになり、日本の「東京ジェントルメン」という野球チームに所属することになります。
はじめは渡日に抵抗のあるレジーでしたが、自分のキャリアへの誇りを取り戻すため、そしてMLBを見返すために日本のプロ野球界で活動していくことを決意します。MLBから日本のプロ野球界へと移ったレジーの奮闘が楽しめる作品です。
ONE OUTS

著者 | 甲斐谷忍 |
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出版社 | 集英社 |
巻数 | 全20巻 |
連載雑誌 | ビジネスジャンプ 1988年24号~2006年18号 |
配信サイト |
『ONE OUTS』の主人公は、沖縄で賭野球を生業にしていた天才ピッチャーの渡久地東亜です。ある日のこと、渡久地はプ野球の天才打者・児島弘道の目にとまり、プロ野球チームへの入団オファーを受けることになります。
「リカオンズ」という弱小チームに所属した渡久地は、完全出来高制の年棒契約「ワンナウツ契約」を提示し、チームを引っ張っていく存在になります。
もともとは賭野球を生業にしていたピッチャーが、持ち前の勝負勘と制球力を活かして、プロ野球界で活躍していくストーリーです。
あぶさん

著者 | 水島新司 |
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出版社 | 小学館 |
巻数 | 全107巻 |
連載雑誌 | ビッグコミックオリジナル 1973年~2014年4号 |
配信サイト |
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連載開始の1973年から連載終了時の2014年まで、実に40年以上も連載が続いた野球漫画が『あぶさん』です。作者は、あの『ドカベン』を生み出した水島新司で、「ビッグコミックオリジナル」で連載されていました。
本作品の主人公は、酒豪で知られる強打者の「あぶさん」こと景浦安武です。景浦は、高校野球の地方予選で優勝を決めたものの、飲酒がバレて優勝が取り消され、そのまま社会人へとなるのでした。そんな景浦を、高校時代の恩師・岩田が「南海ホークス」に入団させます。
2013年に引退するまでホークスの選手として活躍した景浦の野球人生を描いた物語です。
少年野球・中学野球が舞台の野球漫画3選

野球漫画は、プロ野球や甲子園だけがテーマではありません。少年野球や中学野球をテーマにした野球漫画も、多くの名作が存在します。
少年野球・中学野球が舞台の野球漫画は数多くありますが、その中でも特に人気の高い3作品を紹介します。
キャプテン

著者 | ちばあきお |
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出版社 | 集英社 |
巻数 | 全26巻 |
連載雑誌 | 月刊少年ジャンプ 1972年2月号~1979年3月号 |
配信サイト |
『キャプテン』は、熱血野球漫画が流行していた当時に、正反対のコンセプトである「欠点を持った主人公が仲間と一緒に努力しながら成長していく姿」で話題を集めた野球漫画です。
本作品の主人公は、野球の名門「青葉学院中学校」から「墨谷第二中学校」に転校してきた谷口タカオです。谷口は、野球の才能がない凡人でしたが、青葉学院中学からきたということで、メンバーに勘違いされて、墨谷第二中学校のキャプテンになってしまいます。
最初は自信のなかった谷口でしたが、父や周りの仲間からの叱咤激励で、努力を重ねチームを引っ張っていく存在となります。ひ弱な主人公が試行錯誤しながら成長していくストーリーは、見る者の胸を熱くしてくれます。
おれはキャプテン

著者 | コージィ城倉 |
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出版社 | 講談社 |
巻数 | 全35巻 |
連載雑誌 | 週刊少年マガジン 2003年第41号~2005年第1号 |
配信サイト |
『おれはキャプテン』の主人公は、野球部に所属しながらも、影が薄く冴えない補欠選手である霧隠主将です。
家で引きこもりがちな霧隠主将は、ある日、母親と野球部の顧問の2人に心配され、顧問の「環境は人を変える」という信念のもと、野球部のキャプテンに指名されてしまいます。最初は戸惑う霧隠主将でしたが、その環境に追い込まれ、自らハードなトレーニングを始めることになるのでした。
ハードなトレーニングによって短期間で上達していく霧隠主将の努力と、その努力をみてやる気を上げていく部員たちの物語が勇気を与えてくれる作品です。
BUNGO -ブンゴ-

著者 | 二宮裕次 |
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出版社 | 集英社 |
巻数 | 既刊25巻(2020年12月現在) |
連載雑誌 | 週刊ヤングジャンプ 2015年3号~ |
配信サイト |
『BUNGO-ブンゴ-』は、「直球が未来を狩る!!猛禽系野球狂ストーリー!!!」という衝撃的なキャッチコピーで連載を開始した野球漫画です。
本作品の主人公は、12歳の野球少年・石浜文吾です。文吾はある日、父から野球ボールをプレゼントされ、その日から毎日ボールをブロック塀に投げ続けるのが日課となりました。
その日課が功を奏し、文吾は野球の才能が芽生え始めます。進学した中学校では、共に頑張る仲間も見つかり、野球部として頂点を目指していくようになります。
一度熱中すると研究せずにはいられない凝り性な性格の文吾がさまざまな困難に打ち勝ちながら快進撃を続けていく作品です。
野球女子が主人公の野球漫画3選

野球といえば男子が主人公の漫画が多くありますが、野球女子を主人公にした漫画も、面白い作品が多くあります。
男が主人公の野球漫画とは一味違った魅力が楽しめる、野球女子にフォーカスした漫画をチェックしてみましょう。
なでしこナイン

著者 | 東元 |
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出版社 | 主婦の友社 |
巻数 | 全2巻 |
連載雑誌 | コミカワ |
配信サイト |
「女子野球×タイムスリップ」の新しいテーマで物語が進む作品が『なでしこナイン』です。
本作品のストーリーは、天真爛漫な女子野球部員の主人公・白井球子が、昭和24年にタイムスリップするところから始まります。タイムスリップした球子は、戦後間もない混沌としている日本で、あることをきっかけに、女子プロ野球チーム結成を目指すことになるのでした。
日本にかつて実在した女子プロ野球リーグの逸話を基にしている斬新な設定が魅力の野球漫画です。
無敵のビーナス
著者 | 池田恵 |
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出版社 | 学研プラス |
巻数 | 全4巻 |
連載雑誌 | ノーラコミックス |
配信サイト |
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『無敵のビーナス』は、身長187cmの女子高生が、150キロを超える剛速球を武器に甲子園を目指すスポコン漫画の女子野球版です。
女子がタイヤを引っ張って走るシーンもあれば、気になる男の子とのラブコメ要素もあり、スポコンとラブコメが混ざった野球漫画になっています。
本作品の主人公は、引っ込み思案な性格にも関わらず、身体能力抜群の光です。光は、高校時代に自分のミスで甲子園出場を逃してしまった経験を持つ男子教師・若本と一丸となって、甲子園出場を目指します。
球場のシンデレラ
著者 | 小坂俊史 |
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出版社 | 芳文社 |
巻数 | 全1巻 |
連載雑誌 | まんがタイムコミックス |
配信サイト |
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女子野球をテーマに、4コマ漫画でコミカルなストーリーを描いた野球漫画が『球場のシンデレラ』です。
本作品の主人公は、勉強はダメだけどスポーツ万能な女性高生の児玉郁代です。そんな郁代は、なぜかこの春から発足する女子プロ野球のチームにドラフト指名されることになります。
女子プロ野球にドラフト指名された郁代が、個性的なチームメイトと交流しながら、着実に野球の腕を伸ばしていくストーリーが面白おかしく描かれています。
そのほかの定番野球漫画2選

最後に、そのほかの定番野球漫画を2つチェックしておきましょう。ここで紹介する野球漫画も、多くの人から人気を集める名作です。
どうしても野球漫画が選びきれない場合は、下記の2作品から始めに読んでみてはいかがでしょうか。
巨人の星

原作/作画 | 梶原一騎/川崎のぼる |
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出版社 | 講談社 |
巻数 | 全19巻 |
連載雑誌 | 週刊少年マガジン 1966年~1971年 |
配信サイト |
昭和の野球スポコン漫画といえば『巨人の星』です。後の野球漫画にも大きな影響を与えた作品として知られています。
本作品の主人公・星飛雄馬は、巨人軍の元二塁手だった父・星一徹により、幼少のころから野球の英才教育を受けます。小さなころから厳しい特訓を受けていた星飛雄馬は、大リーグボールという魔球を投げられるようになり、プロとして大きな活躍を果たします。
父と子の野球に対する熱い情熱と交流を描き、星飛雄馬の波乱万丈の人生を楽しめる野球漫画です。
MAJOR

著者 | 満田拓也 |
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出版社 | 小学館 |
巻数 | 全78巻 |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー 1994年33号~2010年32号 |
配信サイト |
小学館で連載された野球漫画の中でも大ヒットを記録したのが『MAJOR』です。
『MAJOR』の主人公は、幼いころに両親を亡くした野球好きの少年・吾郎です。『MAJOR』は、幼稚園編から始まり、リトルリーグ編や三船東中学校編、そしてメジャーリーグ編など、吾郎の幼いころからの野球人生が描かれています。
「友情」や「努力」といった野球漫画の定番といえるテーマに加えて、「家族」や「逆境」も本作品の重要なテーマになっています。王道の野球漫画を読みたい方は必見の作品です。