横浜DeNAベイスターズが独自開発したオリジナルクラフトビールに込められた想いとは?

横浜DeNAベイスターズが独自開発したオリジナルクラフトビールに込められた想いとは?

昨シーズンから横浜DeNAベイスターズが横浜スタジアムで販売開始したオリジナルクラフトビールをご存知でしょうか?「ベイスターズ・エール」「ベイスターズ・ラガー」の2種類が展開され、確かな評価を集めつつあります。今回、オリジナルクラフトビールに込められた想いに迫るため、球団広報の河村康博様に取材させていただきました。






「ベイスターズのオリジナクラフトルビールが美味しい…!」



 横浜スタジアムに野球観戦に出かけたプロ野球ファンから、このような声を聞かれた方も多いのではないでしょうか?2016シーズンから横浜DeNAベイスターズ(以下 ベイスターズ)は本格的に球場内でオリジナルクラフトビールの販売を開始しました。今回は2種類のオリジナルクラフトビールである「BAYSTARS ALE(以下 ベイスターズ・エール)」と、BAYSTARS LAGER(以下 ベイスターズ・ラガー)に込められた「開発秘話」「想い」「楽しみ方」といった想いについてベイスターズで広報を務める河村康博様(以下 河村様)に取材させていただきました。

(1)野球と言えばビール。先行販売で手応えを感じた

──本日はよろしくお願いします。まずは数々の飲み物がある中で何故、オリジナルクラフトビールを選択されたのか教えてください。例えば神宮球場ですと「山田哲人ハイボール」といったオリジナルカクテルを販売していますよね。


 「野球観戦との相性が良かった」というのが一番大きいです。日本の野球場はスタンドに販売員がいて、ビールが販売されていますよね。その販売員から買った生ビールを飲みながら、野球を観戦するという文化が根付いていると感じていました。

──確かに…!どこの球場でも必ず販売していますよね。


 特に我々の本拠地である横浜スタジアムのような屋外球場ですと、開放感ある空の下で野球をつまみにビールを楽しむことができます。

──オリジナルクラフトビールの販売へ踏み切ることができたのは何故でしょうか?


 2015年8月25日から30日の6日間に開催した「YOKOHAMA BAY BEER FESTIVAL 2015」でベイスターズ・エールをつくり、販売したのですが、多くのお客様からご好評をいただきました。

──他にも2016年1月にTOB(公開買付け)が成立し、横浜スタジアムとの一体経営が始まったことも大きいでしょうか?


 一体経営が始まったことで、球場内でもオリジナルクラフトビールを販売することができるようになり、お客様に新たな楽しみ方をご提供できるようになったことも大きな出来事でした。

(2)まずは地元でベイスターズ・エールを開発

──ベイスターズ・エールを製造しているのは関内駅から徒歩5分の位置にある横浜ベイブルーイング様ですが、こちらを選定された理由を教えてください。


 大きな理由としては「横浜のクラフトビールブランドと一緒にやりたかった」という事です。我々、ベイスターズは横浜の球団ですので”地元・横浜”で美味しいビールを造ることができればベストでした。

──横浜以外の酒造メーカーは視野に入っていませんでしたか?


 そういうわけではありません。あくまで「横浜だとベスト」という考え方で、もう一つのベイスターズ・ラガーは茨城県の木内酒造様と一緒に開発しています。

──なるほど。肝心の味の方向性はすぐに決定できましたか?


 味には非常にこだわりました。それこそ選手などにもアンケートを実施して協力をしてもらいながら、何度もディスカッションを重ね、今の味を造りました。

(3)確かな技術でベイスターズ・ラガーを作り出す

──続いてはベイスターズ・ラガーについて聞かせて下さい。ベイスターズ・ラガーは木内酒造様との共同開発ですが、選定された理由を教えて下さい。


 1823年に創業以来、180年余りに渡り酒造りを行っており味わいに確かな信頼を得ていたことが大きいです。

──ベイスターズ・エールと、ベイスターズ・ラガーの2種類を用意することでビール好きも満足させられますよね。


(4)特別感を出すために特別な衣装を用意

diana(ディアーナ)の中村比菜さんと若槻彩香さんが販売スタッフ衣装お披露目のモデルを務めました。

──ベイスターズ・エール、ベイスターズ・ラガーの販売スタッフ、いわゆる"売り子"の皆様は特別な衣装を着用されていますよね。


 販売スタッフは「野球観戦で楽しむビール」に付随する要素の1つなので、オリジナルクラフトビールのブランドをつくるうえで特別な衣装を用意しました。

──衣装デザインのコンセプトがあれば教えてください。


 「クラフトビール=手作り感」の演出ですね。ベイスターズ・エールとベイスターズ・ラガーはいわゆるクラフトビールです。こだわって造っているという我々の想いが伝わればと思っています。

カップにもラベルが貼られて特別感が高められている

(5)オリジナルクラフトビールと相性抜群!ここでしか食べられないグルメも充実

──オリジナルクラフトビールの他に、横浜スタジアムのみで楽しめるグルメも開発されましたよね。


 昨シーズンから横浜スタジアム内で販売を開始した「ベイスターズドッグ」「青星寮カレー」「ベイカラ」を展開しています。ここでしか食べられないグルメも充実しています。オリジナルクラフトビールとの相性も良いですよ!

ベイスターズドッグは地元・神奈川の厚木ハムが提供するソーセージに、青唐辛子をふんだんに乗せたホットドッグ。パンはフランスパンに近いものと、オーソドックスなソフトブレッドから選べます。筆者は本商品とベイスターズ・ラガーの組合せが大好きです!

「青星寮カレー」は横浜DeNAベイスターズの若手選手達が住む青星寮で食べるカレーを再現したものだ。「普通盛り」、「選手盛り」、「ハーフ」の3種類から選べます。

東京・西麻布の創作日本料理店「La BOMBANCE」の料理長・岡元信氏が監修を手がけたオリジナル唐揚げ「ベイカラ」。8年連続でミシュランガイドの星を獲得しつづけているのも頷ける…!ベイスターズ・エールでも、ベイスターズ・ラガーでも抜群の相性を楽しめました。

──海の向こう側のメジャーリーグでもグルメをはじめ、「ここでしか楽しめないもの」の追求に目を見張るものがありますよね。


 ロサンゼルス・ドジャースの本拠地では「ドジャースドッグ」と言った名物が販売されていますよね。我々も「ここでしか楽しめないもの」を追求していきたいと思っています。

(6)【河村広報推奨】エールとラガーの飲み分け方

──ベイスターズ・エールと、ベイスターズ・ラガーを2種類用意されているわけですが、飲み分け方があれば教えてください。


 そうですね…、極論を言ってしまうと「どちらか好きな方を楽しんでください」となってしまいます。


 敢えておすすめをお伝えすると、まずはベイスターズ・ラガーで乾杯していただいて、2杯目はベイスターズ・エールを楽しまれることを推奨します。そして3杯目はお好きな方をお楽しみいただければと思います。

──理由を教えていただけないでしょうか?


 ベイスターズ・ラガーは、よく冷えたラガービールをノドゴシで楽しむイメージですね。いわゆる「駆けつけの一杯」の際にとても美味しいですよ。


 一方、ベイスターズ・エールは多少、温度が変わっても美味しいので、飲むペースがちょっと落ちる2杯目以降に適しています。


 もちろんこの飲み方は一つの形であり、皆様御自身で好きな飲み方を見つけていただけると嬉しいです。

(7)球場と同じ味を持ち帰る事ができる

──ライフスタイルショップ「+B(プラス・ビー)」でもベイスターズ・エールと、ベイスターズ・ラガーを販売されていますよね。


 お持ち帰りいただけるように、瓶ビールで販売していますが、横浜スタジアムで野球を楽しまれた皆様のお土産になってほしいと考えています。

球場と同じ味を家庭に持ち帰ることができます。

──本インタビューに先駆けて店内を見学させていただきましが、オリジナルクラフトビールに関係したグッズも展開されていて驚きました。


 ロゴデザインは非常にこだわっているので、それらを活かして、栓抜きなど関連グッズを作っています。オリジナルクラフトビールと共に楽しんでもらえると嬉しいです。

オリジナルクラフトビールを楽しむための栓抜き、ステッカーなども販売されていました。

青星寮カレーのルーも販売されていました。

(8)「野球ファン以外も、私達のお客様です」

──今回、取材させていただいているオリジナルクラフトビール以外にも、様々な取り組みを行ってファンを増やしましたよね。


 様々な取り組みを進めたことにより、5年間で来場客数は約75%増えました。昨シーズン初めてクライマックスシリーズへの進出を果たしましたが、初年度から我々の成績は6位→5位→5位→6位→3位。チームがなかなか勝てないときでも、横浜スタジアムで過ごす時間を楽しんでくれるお客様が増えたことが大きな要因です。

──それこそ「ニコニコ生放送」と「showroom」といったプラットフォームの有料会員になって、ベイスターズ戦の中継を楽しまれる方も増えましたよね?

 ネット中継は新しいスポーツの楽しみ方として、定着しましたね。これまで野球はあまり観なかったが、動画配信サービスで興味を持ち、好きになったというファンの方も非常に増えており、新世代のファンだともいえますね。

──このような柔軟な体制が誕生した要因を教えてください。


 野球界の常識に捉われず、新しいことを取り組もうと考えるメンバーが多く、そのような組織になっていることが大きいと思います。


 我々は野球ファン以外の方にも、「横浜DeNAベイスターズ」というコンテンツを楽しんでいただきたいと思っており、オリジナルクラフトビールもそのような観点から開発・販売しました。それこそ、ビールを楽しむために横浜スタジアムまで足を運んでいただいても良いと思っています。

──ビールがきっかけで、野球の面白さに気づいてもらえたらとても嬉しいですしね。


 オリジナルクラフトビールやイベントと言った周囲を支えるコンテンツを楽しんでもらいながら、最終的に野球やベイスターズを好きになって頂けたらうれしいですね。

──実際、球場外で無料で野球を観ながら、お酒とグルメを楽しめるBAYビアガーデンは大盛況ですよね。他にも「マスコットが可愛くて球団のファンになった」という例もあるようですしね。


 これからも、ビール以外も皆様が楽しめるものを発信します!2017シーズンも横浜スタジアムにいらっしゃってくださったファンのために新しい取り組みを用意して待っていますのでご期待ください!

球場外で開催されるBAYビアガーデンには多くのファンが集まる

(付録)編集部推奨のおつまみ

 家庭でも楽しむことができるベイスターズ・エールとベイスターズ・ラガー。そこでビール好きの編集部が「これは美味しい…!」と感じたおつまみを提案します!皆様も家庭で自分だけのおつまみを作りましょう!

ベイスターズ・エールと「牡蠣のバター醤油焼き」を合わせると深いコクを楽しむことができました!

「シャウエッセン」と、ベイスターズ・ラガーを合わせるとお互いの長所を引き出しあった。ある意味では「侍ジャパンの左右の大砲」のようなベストコンビでした!

【取材協力・監修・写真提供】
横浜DeNAベイスターズ
http://www.baystars.co.jp/

【企画立案・取材・記事執筆・写真撮影】
小林英隆

【写真撮影・文字起こし】
成瀬ユキ

【キービジュアル作成】
フーシャ
https://twitter.com/fsh_chh/

※本サイトへの許可なく画像・文章などの無断転載、無断引用を一切、禁じます。
※(c)YDBと付けられた写真の権利は全て横浜DeNAベイスターズに帰属します。無断転用を一切、禁じます。

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