則本昂大が侍ジャパンのエースに抜擢される3つの理由

則本昂大が侍ジャパンのエースに抜擢される3つの理由

東北楽天ゴールデンイーグルスの則本昂大投手(以下、則本投手)が侍ジャパンで不動のエースの座を掴む事ができる可能性がある!今シーズン、プロ野球史上初の「新人からの4年連続開幕投手」を務めると、これまた史上初の「開幕3連勝 & 3戦連続二桁奪三振」を飾り我々の期待を高め続けてくれているのだ。


 「優れた奪三振率」「長い投球回数」「国際舞台での実績」の3点から、則本投手が侍ジャパンで先発投手の柱・エースに任命される可能性が高い。2016年度、シーズンインの久米島キャンプでは「粉骨砕身」の四文字を掲げ、全てにおいてキャリアハイを力強く宣言。本記事を執筆している4月29日時点で「6試合4勝1敗」。奪三振数はリーグ1位の「55」。先発のゲームメイク能力を診るクオリティスタート率は堂々の「100%」。さらに7回以上自責点2以内のハイクオリティスタート率は「50%」。その決意に違わぬ成績を残している。2017年に迫る第3回WBCに向けて、飛ぶ鳥を落とす勢いで優れた結果を残し続けているのだ。

【Fact1】 驚異の奪三振率=高いリスク回避率

 9イニングあたりの三振奪取数を表す奪三振率が優れているから、則本投手は侍ジャパンのエースに相応しいと考える。データを見てみると現在、則本投手の奪三振率はNPB平均6.71を遥かに上回る11.75を記録。2016年4月29日現在、この数字が二桁越えを記録するのは両リーグで則本投手、岩貞祐太投手(阪神タイガース)、今永昇太投手(横浜DeNAベイスターズ)の3人だけだ。「開幕3連勝 & 3戦連続二桁奪三振」は伊達ではなかったのだ。
 
 
 では、何故に奪三振率が優れている投手が有利なのか? 簡単に言ってしまえば三振でアウトカウントを取る事ができるほど、不慮の事故による失点を防げる確率が高くなるからだ。野球は打球がフィールドに飛んでいった場合、約3割の確率で安打になることが統計で裏付けられている。打ち取ったと思った当たりでもヒットになり、失点に繋がるケースは珍しくない。一方で三振を狙う投球はそもそも、バットに球を触れさせないので不慮の事故のリスクを大きく減らすことができるのだ。
 
 
 則本投手の傑出した奪三振能力を支える秘訣は何か?それは2015年まで東北楽天ゴールデンイーグルスでチームメイトだった斎藤隆投手から教わった落ちる変化球・フォークの切れ味が優れているからだ。フォークを持ち球に本格配備した2014年以降、奪三振能力が飛躍的に高まった。150km超えを連発するストレートと、低めに鋭く落ちるフォークのコンビネーションで打者に高低を強く意識させて自身の打撃を見失わせるのだ。

【Fact2】イニングイーターは投手陣の台所事情を助ける

 則本投手は長い投球回を一人で受け持てるイニングイーターでもあるので、侍ジャパンのエース候補に挙げることができる。先発が1回でも長く投球できるという事は、中継ぎのリリーフ投手陣の消耗を抑えることができる。投球回の多さは数字にも現れ、この3年間の投球回数は合計567.1回とメッセンジャー投手(阪神タイガース)、前田健太投手(当時広島東洋カープ)に次ぐ両リーグ3位だ。多くの投球回を任せられる則本投手はチームの投手陣のやりくりを容易にしてくれる貴重な存在なのだ。

【Fact3】すでに国際舞台で実績を残している

 則本投手は国際舞台でも好投を見せて結果を残しているから、侍ジャパンのエース候補として考えることができる。思い出されるのは2014年の日米野球 第3戦。則本投手以下の優れた投手陣によるノーヒットノーランリレーでMLB選抜をスコア4-0で降した試合。5回まで則本投手が先発を務め、投げた60球に対しMLB選抜は27球でバットを振りにきたが、打球を前に打ち返すことすら許さなかった(※内訳は図を参照)。

ロビンソン・カノ選手(シアトル・マリナーズ)、ジャスティン・モーノー選手(コロラド・ロッキーズ)といった名だたるメジャーリーガー達を相手に6奪三振のパーフェクト・ピッチングを披露。海の向こうを震撼させた。来年のWBCでもこのときの再現をし、則本投手が好投すれば侍ジャパンの2大会ぶりの優勝も近づくはずだ。
 
 
 なお昨年11月に実施されたプレミア12での準決勝では無念の降板を味わったが、これは則本投手の真価ではない。不慣れな中継ぎ起用、さらにリリーフ専門投手でも難しいとされる回またぎ登板だったことを考えると責任を追求するのは酷というもの。則本投手の本来の持ち味は先発起用でこそ発揮されるのだ。

【まとめ】2017年に向けて更なる飛躍を!

 則本投手は高い奪三振率を誇り、長い投球回数を担当でき、国際舞台でも結果を残しているので侍ジャパンの不動のエースに成長することを強く期待できるだろう。シーズンを通して、ライバル達とお互いを高め合いながら第3回WBCに向けて備えて欲しい。則本投手をはじめとした優れた侍ジャパンの選手たちが世界を驚かせる事を期待する。

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