「外野手」とは?攻走守3拍子揃うのが理想!【野球ポジション#4】

「外野手」とは?攻走守3拍子揃うのが理想!【野球ポジション#4】

プロ野球はオフシーズン。来シーズンへの予習も兼ねて改めて「外野手」について紹介します。外野手とは本塁から見て、左側を守る左翼手と右側を守る右翼手、そして左翼手と右翼手の中間地点を守る中堅手といった外野の守備に就く3人の野手のことを指します。


 プロ野球はオフシーズン。来シーズンへの予習も兼ねて改めて「外野手」について紹介します。外野手(Outfielder)とは本塁から見て、左側を守る左翼手(left fielder)と右側を守る右翼手(right fielder)、そして左翼手と右翼手の中間地点を守る中堅手(center fielder)といった外野の守備に就く3人の野手のことを指します。内野と比べて、飛んでくる打球の数は少なく、打撃が秀でている選手が起用されることが多いですが、内野と比べて広い外野を守るには、守備範囲の広さや、肩の強さが要求されることも多く、外野手は攻走守3拍子揃った選手が理想とされています。

(1)外野手に求められる役割や能力

(1-1) 左翼手(レフト)

 左翼手に求められる能力は、強い打球を堅実に処理する能力です。野球界に数多く存在する右打者が、引っ張って外野まで飛ばす打球は強烈なことが多く、強い打球に物怖じせずに処理できる能力が優先されます。他にも三塁手のカバーなどの役割もありますが、中堅手や右翼手と比べると、プレイに関与する頻度は少ないので打撃が秀でている選手が起用されることが多いポジションです。

(1-2) 中堅手(センター)

 中堅手は、左翼手と右翼手の中間地点を守るだけあって、外野手の中で最も広い守備範囲を要求されるポジションです。センター方向の打球は勿論、左中間、右中間の打球も担当。さらに、左翼手と右翼手が打球を処理する際や、捕手の二塁送球の際のカバーリングなど数多くの役割が求められます。広い守備範囲を守るための足の速さ、厳しい体勢から送球するための肩の強さなど、中堅手には高い守備能力が必要なのです。

(1-3) 右翼手(ライト)

 野球界では、外野からの好返球を「レーザービーム」と形容することがありますが、右翼手はレーザービームを披露する機会が多いポジションなのではないでしょうか。右翼手は、外野手の中で最も三塁までの距離が遠いポジションなので、当然右方向への長打などの右翼手が関与するプレイでは、走者が三塁への進塁を狙ってくる場合が多いです。つまり右翼手は、走者の三塁進塁を阻止するという難易度の高い捕殺を記録するために、肩の強さが要求されるのです。また、内野手が一塁手に送球する際に、一塁手のカバーリングなどの役割も求められるなど、運動量が多いポジションとなっています。

(2)外野手は他のポジション出身者が多い!

 プロ野球界では、プロ入り当初は外野手以外のポジションでプレイしていた選手が外野手にコンバートするというケースが数多くあります。最近だと、投手から外野手にコンバートし、結果を残している糸井選手(オリックス)、雄平選手(ヤクルト)。二塁手から外野手にコンバートし、今年ゴールデングラブ賞を受賞するまでの名手に成長した桑原選手(DeNA)などの選手が有名です。内野手としてプレイしていた選手が、外野手にコンバートするのは守備負担が減るからか順応しやすいと言われています。

(3)NPBの鉄壁外野守備陣を紹介します!

 外野への飛球は長打に直結するので、外野の守備力の高さは非常に試合の流れを大きく左右します。鉄壁と呼ばれる外野守備陣を擁するチームは好成績の残すことが多いです。今回は、一世を風靡したNPBの鉄壁外野守備陣を紹介します。

(3-1)2004年 中日ドラゴンズ (リーグ優勝)

英智 アレックス 福留 

 2004年の中日は、セリーグ最小失策数となる45失策、ゴールデングラブ賞を英智、アレックスを含む5人が受賞するなど、守備力の高さを活かしリーグ優勝を果たしました。中でも英智、アレックス、福留の外野陣は、強肩に加え、難しい打球を難なく処理する守備範囲の広さなど、堅実な守備でリーグ優勝に多大なる貢献をしました。

(3-2)2006年 北海道日本ハムファイターズ  (リーグ優勝、日本一)

森本 新庄 稲葉 

 2006年の日本ハムは、1974年に日本ハムファイターズになってから初の日本一を達成するなど最高の結果を残しました。そのチームの軸となっていたのは新庄率いる鉄壁の外野陣です。3人全員が驚異的な身体能力の高さを持っており、俊足、強肩、打球勘の良さから引き出される数々のファインプレーでチームを幾度も救いました。

(4)NPBとMLBの現役名外野手を紹介します!

(4-1)NPBの名外野手

福留孝介 (阪神)

 福留選手は、入団当初は遊撃手としてプレイしていましたが、安定感を欠き4年目に外野手へコンバートされます。すると、持ち味である強肩と、打球勘の良さを活かせるようになったことで、守備の安定度が一気に上がり、外野手部門で5度のゴールデングラブ賞を受賞するまでに成長しました。2017年現在も、40歳とは思えない守備を見せてくれます。

丸佳浩 (広島)

 今年、リーグ連覇を達成した広島の中心選手である丸選手。打撃や走塁も高いレベルですが、守備力にも定評があります。中堅手としての堅実な守備が評価され、2013年から2017年まで5年連続でゴールデングラブ賞を受賞しました。来年以降も攻走守3拍子揃った丸選手の今後の活躍に注目しましょう!

(4-2)MLBの名外野手

イチロー (現在FA)

 これまで野球界にいくつもの金字塔を打ち立ててきたイチロー選手。日本が誇る世界最高峰の外野手は、ゴールドグラブ賞をア・リーグタイ記録である2001年から2011年まで10年連続で受賞するなど、全盛期は驚異的な守備力でチームに貢献しました。また、イチロー選手は何と言っても肩の強さが魅了的です。外野からの好返球を「レーザービーム」と形容するになったのは、イチロー選手の超人的な送球からと言われています。

アレックス・ゴードン (ロイヤルズ)

 ゴードン選手は、主に三塁手としてMLBでプレイしていましたが、守備の不調から、打撃にも影響が出てしまい、外野手転向を決意します。すると、ゴールドグラブ賞を2011年から2015年までの4年間、さらに2017年にも受賞するなどMLB屈指の外野手まで成長しました。

(5)編集後記

 外野手は、内野手に比べて目立たないポジションのイメージがありますが、レーザービームや、ホームランキャッチなどのファインプレーのインパクトは強烈です。柳田選手(ソフトバンク)や、秋山選手(西武)、鈴木選手(広島)など外野手のスター選手も増えてきましたし、2015年リーグ優勝を果たしたヤクルトを率いた真中元監督や、今年リーグ連覇を成し遂げた広島の緒方監督など外野手出身の監督も目立つ存在になっています。皆さんも来シーズンは外野手に注目してみてはいかがでしょうか。

【記事執筆】
高野昭喜

【企画立案】
小林英隆

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