「審判員(アンパイア)」とは?縁の下の力持ち!

「審判員(アンパイア)」とは?縁の下の力持ち!

野球の試合を陰で支える審判員(アンパイア)。今回は審判員が担当する様々な役割をご紹介します。野球の試合の進行に必要不可欠である、審判員を深く知れば、野球観が広がることでしょう!


 野球の試合を陰で支える審判員。ストライクの際に「卍」などとても個性的なジェスチャーをする審判員もいるので気になっていた方も多いのではないでしょうか。今回は審判員が担当する様々な役割をご紹介します。野球の試合の進行に必要不可欠である、審判員を深く知れば、野球観が広がることでしょう!

(1)プロ野球における審判員の役割とは?

(1-1)捕手の後ろに配置される「球審」

 球審とは、基本的に捕手の後ろに配置され、ストライク、ボールなど投球の判定や、死球などの打者への判定、競技の進行に対する宣告など、試合を取り仕切るのに必要不可欠な役割を担う審判員です。球審は、試合の進行に関する全ての権限を持っており、試合開始から試合終了まで集中を切らさずに、役割を果たす必要があります。審判の中でも最も体力と、技術が要求される審判員でしょう。

(1-2)各塁付近に配置される「塁審」

 塁審とは一塁・二塁・三塁の各塁付近に配置され、主に各塁のアウト/セーフといった走塁に関する判定を行う審判員です。他にも、各塁を超えていく打球がファールボールか、フェアボールかどうか。球審から要求があった場合のハーフスイングに関する判定なども行います。球際のプレーの判定を行うことが多いので、集中力が求められる審判員です。

(1-3)外野に配置される「外審」

 外審とは、6人審判制が採用されている試合において、外野に配置される審判員です。ライト側とレフト側に各1名が配置され、塁審の頭上を越えて外野まで飛んだ打球について判定を行います。塁審の位置からは判定が難しい、両翼ポール際に飛んだ打球の行方をしっかりと確認し、正確な判定を行うことが求められます。

(2)野球審判員の誤審について

(2-1)何故、誤審は起きてしまうのか?

 審判員も常に完璧な判定を下せる訳ではなく稀に、明らかにアウトのタイミングでプレーに対してセーフの判定を下してしまうなど、いわゆる「誤審」をしてしまうこともあります。誤審の多くは、審判員の立ち位置からは、タッチの瞬間が死角になってしまったり、ファインプレーの勢いでアウトと判定してしまったりなど、ある意味人間だからこそ起きてしまうミスが多いと感じます。人間は誰しもがミスをしてしまう生き物なので、このような誤審も野球の醍醐味の一つとして認識するのが良いかもしれませんね。

(2-2)本塁上でのクロスプレーと、本塁打の判定に関しての誤審は覆ることもある!

 現在NPBでは、本塁上でのクロスプレーと、本塁打の判定に限り、監督からのアピールがあり、当該試合の責任審判が必要と判断した場合には、審判員がリプレー映像を確認し、ビデオ判定が行われます。基本的に当初の判定が覆る可能性があるのは、このビデオ判定が行われる場合のみですね。

(2-3)本塁上でのクロスプレーは誤審が起こりやすい

 誤審が起きやすいケースで多いのは、やはり本塁上でのクロスプレーでしょう。どうしても審判員の位置からは、捕手がタッチしたかどうかや、走者の足がベース上に入っているかどうかなどが、しっかりと確認できない場合があります。しかし、本塁上でのクロスプレーは、ビデオ判定を行うことができるので誤審もカバーすること出来るので、大きな問題にならないのが救いですね。

(3)臨機応変に変わっていく審判員のフォーメーション

(3-1)試合は基本、4人審判制で進行する

 日本では、プロ野球、アマチュア野球でも審判員のフォーメーションは4人審判制で試合に挑むのが基本です。4人審判制は球審、一塁、二塁、三塁に配置される塁審で構成されています。また、NPBのオールスターゲーム、クライマックスシリーズ、日本シリーズといった重要な試合では、左翼と右翼のファウルライン際に外審が追加され、6人審判制が採用されています。逆に2軍戦では、球審と、一塁と三塁に配置される塁審で構成されている3人審判制が採用される場合もあります。試合の重要度と比例して、審判員の数が増えていくのが分かりますね。

(3-2)審判員にも控えは存在する!

 2006年4月21日に行われた巨人対阪神戦にて、球審を務めていた渡真利克則審判が突然倒れ、救急搬送されるということがありました。こういった試合担当審判員が急病などで、役割を全うすることが出来なくなってしまった時のために、NPBには控え審判員が置かれています。ただ審判員の交代は滅多に起きることがないので、基本的には球審の翌日の休憩のような位置づけも兼ねていると考えられます。

(3-3)審判員はローテーションが組まれている!運用は5人体制

 審判員はそれぞれ1試合ごとに球審→控え→三塁→二塁→一塁→球審とローテーションを組みながら運用されています。先述の控えも含める運用は5人体制で行われていることがよくわかります。

(4)個性あふれる審判員の動きに注目しよう!

 審判員はアクションやポーズで判定を表現することがあります。そのポーズは人によって変わり、中にはSNS上で話題になるほどの個性的なポーズで見逃し三振の判定を表現する審判員がいます。その審判員とは、敷田直人さんです。敷田さんは、まるで「卍」に見えるようなポーズで見逃し三振のコールをするのですが、そのキレのある動きと「卍」と称される美しいポーズは、多くの野球ファンの注目を集めました。他にも、見逃し三振のポーズは、審判員ごとに個性が出ていて面白いので、たまには、野手や投手だけではなく、審判員を注目して観戦してみるのも良いかもしれませんね。

(5)編集後記

 普段注目されがちなのは、プロ野球選手たちですが、ファインプレーならぬファインジャッジや1人1人違うコールなど、審判員に注目することで分かるすごさや、面白さがあります。何より、野球の試合は審判員がいないと進行することが出来ません。審判員の方々に感謝しつつ、これからも野球観戦を楽しんでいきたいですね。

【記事執筆】
高野昭喜

【企画立案】
田中紫音

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