【スポーツを科学する#1】トラックマンに近いデータを取れるボール

【スポーツを科学する#1】トラックマンに近いデータを取れるボール

株式会社アクロディアが、スマートフォンと連携させることで「球速、回転数、球種」をはじめとした各種投球データを計測できるボール「Technical Pitch」を発表しました。トラックマンを活用している球団も納得の正確さ。計測したデータを生化学,栄養学と組み合わせることでスポーツ科学を実践することができます。


 株式会社アクロディアが、スマートフォンと連携させることで「球速」「回転数」「球種」をはじめとした各種投球データを計測できるボール「Technical Pitch」を発表しました。Technical Pitchはアルプス電子株式会社の協力の元で開発された9軸センサーがボール中心部に内蔵されたIoT製品です。ボール本体は試合で使われる硬式球と同様の素材、重量で作られているので違和感なく投球可能。Technical Pitchを活用することでトラックマン未導入のチームでも投手の球質を正確に把握することができます。投手はTechnical Pitchで計測したデータを生化学,栄養学と組み合わせることで効率よく上達することができ、スポーツ科学を実践することができます。


 スマートフォンはiPhone、アンドロイド問わず使用可能。Bluetooth4.1でTechnical Pitchとスマートフォンをペアリングさせます。1つのボールにつきペアリングできるスマートフォンは1台ですが、複数ユーザーを登録可能。気軽にスポーツ科学を実践することができます。

【発売日】2017年9月25日
【値段】1球1万9500円

回転数  投球期間のボールの回転数を計測
回転軸 ボールが水平面に対し、どの角度で回転しているかを計測
球速 投球期間の球速を計測
球種 ストレート、変化球などの球種を判別
変化量 ボールの上下左右の変化量を計測
腕の振りの強さ、時間 ボールをリリースする際の「強さ」と「構えてからリリースするまでの時間」を測定

ボールを宙に1mほど軽く投げる事でスイッチをいれることができる。

ボールは電池式で、1万回の投球を行えるように設計されている。

Technical Pitchを開発する過程で、アドバイザーの中村稔さんがコーチを務める敬愛大学で実地テストが行い商品の完成度を高めました。

トラックマン導入済みの球団も認める正確さ

 株式会社アクロディア代表取締役社長・堤 純也氏はTechnical Pitchの正確さに自信を見せました。その根拠を尋ねたところ「名前は出せませんがトラックマンを導入済みの球団で検証いただいた結果、誤差は数%程度で実用可能な範囲だった」と答えてくれました。大学野球や高校野球ではトラックマンを導入することが難しいのが現状。しかしTechnical Pitchが登場したことで導入費用を抑えながらも、科学的に投手のコンディション管理が可能になります。

数字化することで「具体的な目標づくり」「怪我予防」が可能

 特別ゲストの宮本和知さんは「これまでキレだ、ノビだと言われたものを数字で把握することができる!投手たちは2400回転を目指そう!などと具体的な目標を立てることができますよね!」と語ってくれました。他にも「腕の振りの軌道もチェックできるので怪我予防できますよね!好調時と比較して軌道が悪くなっていたら直ぐに把握できますよね!」と熱く語ってくれました。

数字で選手を納得させることができる

 同じく特別ゲストの片岡安祐美さんは「投球データを数字化することができれば、継投に役立てることができる!」と語ってくれました。片岡さんは現在、茨城ゴールデンゴールスで選手兼監督として活躍中。「選手たちって調子が悪くても大丈夫!って言い張るんですよね…だけど数字で100球を超えると球速が落ちるとか説明できれば納得させられますよね」と指導者だからこその活用方法を話してくれました。

IoT製品と共に野球が進化する

 今後、Technical Pitchの登場で野球をサポートするIoT製品が増加することを予感させられました。例えば、素振りをするだけでスイングスピードを計測できるバットなど…スポーツ科学を発展させるためのツールが増えていくでしょう。

【取材・記事執筆】
小林英隆

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