日米で活躍した井口資仁選手(千葉ロッテマリーンズ)の足跡を振り返る

日米で活躍した井口資仁選手(千葉ロッテマリーンズ)の足跡を振り返る

2017年で現役引退を表明した千葉ロッテマリーンズ・井口資仁選手の野球人生を振り返ります!井口選手は数々のタイトルを獲得して日本球界を沸かせ、MLBでも日本人二塁手として活躍。晩年を過ごした千葉ロッテマリーンズでは若手たちの見本となり続けました。そんな井口選手の偉大な足跡を共に振り返りましょう。


 2017年で現役引退を表明した千葉ロッテマリーンズ・井口資仁選手(以下 井口選手)の野球人生を振り返ります!井口選手は数々のタイトルを獲得して日本球界を沸かせ、MLBでも日本人二塁手として活躍。晩年を過ごした千葉ロッテマリーンズでは若手たちの見本となり続けました。そんな井口選手の偉大な足跡を共に振り返りましょう。

(1)規格外の成績を残した青山学院大学時代

 青山学院大学時代、井口選手は規格外の成績を残しました。平成6年秋には、東都大学リーグ史上唯一である「三冠王」を達成、リーグ記録となる「1シーズン8本塁打」を記録するなど大活躍を見せました。大学通算成績は101試合出場、366打数、103安打、打率.281、24本塁打(※現在も破られず)、61打点、32盗塁と規格外の成績を残し「最高殊勲選手」2回、「ベストナイン」4回を受賞。4年次には、アトランタオリンピックにおいて野球日本代表入りし、銀メダル獲得に貢献しました。

(2)球界最高峰の二塁手までのぼりつめた福岡ダイエーホークス時代

 ダイエー時代、井口選手はチームの中心選手として活躍しながら、日本球界最高峰の二塁手までのぼりつめました。プロ入り1年目に史上初の「デビュー戦満塁ホームラン」を記録して華々しいスタートを切ります。遊撃手から二塁手にコンバートした5年目の2001年には30本塁打、44盗塁を記録し「盗塁王」「ベストナイン」「ゴールデングラブ賞」を受賞と。7年目の2003年は、自身初となる打率3割以上となる.340、27本塁打、109打点、42盗塁と好成績を残して2度目となる「盗塁王」「ベストナイン」「ゴールデングラブ賞」を受賞。

2001年 2003年
打率 .261 .340
出塁率 .346 .438
長打率 .475 .570
安打 144 175
二塁打 26 37
三塁打 1 1
本塁打 30 27
四球 61 81
死球 12 14
打点 97 109
盗塁 44 42

走攻守に渡ってチームの勝利に大きく貢献する活躍を見せ続けたのです。

(3)日本人二塁手として、確かな足跡を残したMLB時代

 MLB時代、井口選手は数少ない日本人二塁手として成功を収めました。2004年オフにMLBに挑戦することを宣言。翌年にシカゴ・ホワイトソックスに入団。移籍1年目から打率.278、15本塁打、71打点と好成績を残しリーグ優勝、ワールドシリーズ優勝に貢献。「新人ベストナインに」二塁手として選出さました。


 2年目にも打率.281、18本塁打、67打点と安定した成績を残しチームに貢献しますが、3年目以降は故障などに苦しみ、フィリーズ、パドレスへの移籍も経験します。そして、2009年に日本球界に復帰することを決断しました。

(4)経験を武器に、チームに貢献し続けた千葉ロッテマリーンズ時代

 2009年に井口選手は日本球界復帰を決断し、千葉ロッテマリーンズに入団。千葉ロッテマリーンズ時代、井口選手は勝負強い打撃と経験を武器に「頼れるベテラン」として若手たちの手本となり続けました。要所でチームに貢献するプレーを見せ続けてくれました。

(4-1)「史上最大の下克上」で輝いた熟練の技

 千葉ロッテマリーンズ2年目となった2010年には打率.294、17本塁打、103打点と好成績を残してレギュラーシーズン3位に貢献しました。さらにこの年のロッテは、レギュラーシーズン3位ながら、クライマックスシリーズを突破し、史上初の日本一に輝いたという「史上最大の下剋上」で話題になりました。

2010年下克上の際の主要メンバー

打順 選手名 打率 本塁打 打点
1 西岡(遊) .346 11 59
2 清田(中) .290 2 18
3 井口(二) .294 17 103
4 サブロー(右) .261 19 71
5 福浦(一) .295 13 61
6 今江(三) .325 10 77
7 金泰均(DH) .268 21 92
8 大松(左) .260 16 68
9 里崎(捕) .263 10 29

 日本シリーズでは第1試合から3試合連続の複数安打を記録するなど多大なる貢献をしました。

(4-2)勝負強い一打でチームに貢献

 プロ17年目となる2013年にはNPB、MLB通算では史上5人目となる2000本安打を達成するという記念すべきシーズンとなりました。このシーズンでは一塁手、指名打者としての出場、また、代打としての起用が中心になり、ここぞという場面での一打でチームに貢献してきました。


 そして、井口選手は今年2017年、プロ21年目を迎えたシーズンを、日本球界最年長野手(42歳)として迎えると、6月20日に今シーズン限りで、引退することを発表しました。

(5)超満員の中、ファンに最後の勇姿を見せてくれました

 9/24(日)、井口選手の最後の勇姿を目に焼き付けるために多くのファンが集まりました。当日は千葉ロッテマリーンズの選手全員が井口選手と同じ背番号6をつけて試合に挑みました。皆、井口選手に華を添えるために懸命なプレイを見せてくれました。


 試合は千葉ロッテマリーンズの勝利で終わり、井口選手は有終の美を飾ることができました!


 井口選手は皆の期待に応えるように1打席目からシングルヒット。9回裏には同点に追いつく2ランホームランを放ち底力を見せてくれました!「まだ現役でいけるのでは?」と感じさせてくれる気迫のこもったプレイを見せてくれました

朝11時だというのに多くの人が井口選手の最後の晴れ舞台を観るために集まりました!

井口選手の偉業を称えるための各種展示物も!

共に闘った仲間たちからの贈り物も!

全員、背番号6をつけて試合に挑みました!

決勝打を放った鈴木大地選手。

☆スコアを制作・出力するのに使用したアプリ
http://fa-scorebook.com/

(6)長打力、選球眼が魅力的だった井口選手の打撃

引退試合当日も殊勲の2ランホームランを放った井口選手。

ホームランを放ち、仲間に迎えられる井口選手。

 井口選手の打撃の特徴は、何と言っても「右方向への長打」と「優れた選球眼」ででょう。外角の球を流して飛距離を出すのは、まさに唯一無二の技でした。また、選球眼もずば抜けて良く、ボール球を見極め、冷静に出塁する能力も非常に高いという素晴らしい打者なのです。特に千葉ロッテマリーンズで過ごした2010年には、四死球112とリーグ1位の四球を獲得し、打率.294に対して、出塁率は.412と持ち味を発揮し「史上最大の下克上」に貢献しました。全盛期は、守備負担の高い二塁手を守りながら常にトップレベルの成績を残していたことを考えると、井口選手の残した成績の凄さが伝わります。

(7)記録にも記憶にも残る井口選手の活躍

 筆者が井口選手を思い浮かべると最初に出てくるのが、2010年の千葉ロッテマリーンズでの活躍です。3番セカンドに定着し、ベテランとして勝負強い打撃でチームの3位進出、日本一に貢献するというのは見ていて胸が熱くなりました…!好成績で優勝に貢献してくれる井口選手は記録にも、記憶にも残るファンに愛される選手でしょう。これから井口選手が指導者として、自身の活躍を超える選手を育成するのが楽しみです!

【取材協力】
・株式会社千葉ロッテマリーンズ
http://www.marines.co.jp/

【記事執筆】
高野昭喜

【企画立案】
田中紫音

【写真・取材 原稿編集】
小林英隆

※本サイトへの許可なく画像・文章などの無断転載、無断引用を禁じます。

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